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自治労横浜 女性部ニュース
 2011.4.1. Vol.137
 
◆1面
 
◇◆◇参加報告◇◆◇
男女がともに担う自治労神奈川シンポジウム
 〜男女協働によるこれからの自治労運動を考える〜
  2011年2月26日(土)
  ホテルキャメロットジャパン
 
 
 自治労の「男女平等産別統一闘争の意味」や「先進的な取り組みを行っている地域の運動」を学ぶ機会ということで、自治労神奈川県本部の主催するシンポジウムに参加しました。
 テーマが男女協働…ということなので参加者は男:女=45:55(%)ほぼ半々でしたが、自治労横浜からの男性の参加率は0人と大変残念な状況でした。これは、自治労横浜の中央執行部組織の男女比よりも低い水準です。労働組合が男性中心だと職場の男女平等実現にも影響があるのではないかと危惧を感じました。
 1995年の北京女性会議で採択された「北京宣言」以降の15年の間に日本社会の男女平等法制は大きく変化しました…2回の男女雇用機会均等法改正、育児介護休業法改正、男女共同参画社会基本法…え?これって、たったこの15年の間なの?それ以前、男女平等は法整備もなかったの?小学校では男女平等って習ってきたけど、そういえば社会人になってから女だというだけで、不愉快なことがたくさんあったよ。日本はまだ男女平等ではないのだ!という思いを新たにしました。
 組合活動の男女共同参画の先進的な地域の取り組みとして印象に残ったことは、滋賀県本部の「歌作り」という面白く楽しい課題を通して、性別・年代の壁のない組織強化運動を実現した例でした。一緒に活動し、思いを共有できる場を作るということがポイントでしょうか?一緒に苦労し、運動に参画することで女性のみならず、次世代の育成がすすむという報告でした。
 シンポジウムでは「男女がともに担う自治労第四次計画」についても議論され、女性中央執行委員の参画率30%の実現と、自治労横浜の各執行組織も四次計画にあるように、組合員の性別構成比(男60%:女40%)の同水準をめざしたいものです。女性の意見、提言が労働条件の改善の場に反映できるようにならなければ、組合の総意としては男性に偏った意見が反映され続けるのではないかと思います。他の地域で活躍されている女性リーダーのお話からも、夫が執行役員でも妻が組合の役員をする事を猛反対された話を伺い、まだまだ家事・育児・介護の役割は女性という認識が日本(組合も)には色濃いということだと思いました。しかし、そんな状況でも、妻(女性)が活動を続けていくうちに夫(男性)も諦め、家事に協力するようになったという話を聞き、考えるよりも、一歩前に踏み出すことだと思いました。「出る杭は打たれるが、出すぎた杭は打たれない」を励みにがんばってみたいですね。
 
◆2面
 
自治労神奈川県本部女性部第20回総会
 2011年2月17日(木)
 神奈川県地域労働文化会館
 
 自治労神奈川県本部女性部は、県本部に加盟している県内自治体の労働組合や職員団体、外郭団体や公務関連職場の労働組合の女性組合員で構成されています。各単位組織(単組)では女性部がある単組も無い単組もありますが、毎年1回、各単組から選出された代議員による総会を開催します。総会は女性部の最高議決機関で、役員(女性部長、副部長、事務局長、事務局次長、常任幹事)から過去1年間の活動報告・決算報告を受け、新年度の活動方針・予算案、新役員選出の提案などを審議・承認します。
 自治労横浜女性部からは代議員8名が出席し、Mさん(教育支部)その中から1人が議長を務め、新役員として女性部副部長に選出されました。
 自治労県本部女性部は「様々な活動を通して、性における平等、ワークライフバランスの実現など、男女がともに自分の能力を存分に発揮することができ、あらゆるステージにおいて責任と権限をもって参画できる社会を構築するための取り組みをしていく」ことを決議して閉会しました。
 
震災に伴う女性部バスツアー延期のお知らせ
 
 毎年5月頃に実施している女性部バスツアーですが、この度の震災の影響を考慮し、秋以降に延期させていただきます。楽しみにしていただいている皆さまには大変申し訳ありませんが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
 
福島原発の放射能放出事故は人災です!
▼地震列島に▼原発は▼いらない!▼
 

 今回の巨大地震で甚大な被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。横浜市から環境事業、消防をはじめ多くの仲間が現地に赴き復興支援に奮闘しています。また横浜市内への被災者受け入れなどに取り組んでいます。

 

食卓にあがった死の灰

今、チェルノブイリの再来が…

 今も放射能を漏らし続けている福島原発。膨大な核エネルギーを内蔵した燃料は1万年以上の年月を経なければ完全に安定になることはない。

 破局的な爆発を避けるための、冷却機能の回復だけでもその目処は立っていない。まだまだ、多くの被曝労働者を生み出す作業が続くだろう。

 放射能が出す放射線は遺伝子を傷つけるので、自然界から受ける放射線もレントゲンやCTスキャンの放射線も不必要に浴びる事は避けたほうが良い。

 しかし、今、私たちは原発というパンドラの箱を開けてしまった。ヨウ素やセシウムなどの人工放射能とともに暮らさざるを得ない状況に置かれている。

 警告を無視して原発を推進した政府、電力会社、原子力産業に強く抗議する!

 

原子力安全委員長 事故想定で謝罪

 政府の原子力安全委員会の斑目春樹委員長は22日の参院予算委員会で、東日本巨大地震による東京電力福島第1原子力発電の事故に関し、「(原発設計の)想定が悪かった。想定について世界的に見直しがなされなければならない。原子力を推進してきた者の一人として、個人的には謝罪する気持ちはある」と述べ、陳謝した。社民党の福島瑞穂氏の質問に答えたもの。

 斑目氏は2007年2月の中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)運転差し込め訴訟の静岡地裁での証人喚問で、非常用発電機や、制御棒など重要機器が複数同時に機能喪失することまで想定していない理由を問われ、「割り切った考え。すべてを考慮すると設計ができなくなる」と述べていた。福島氏はこの証言を取り上げ「割り切った結果が今回の事故につながった」として謝罪を求めた。(読売3月23日)

 
◆3面
 
そよ風(インタビュー)
女性が一生働き続けられる職場だと思った!!
  Mさん(鶴見区役所戸籍課)
 
 昨年の4月に横浜市に就職した方から、お話を聞き組合との出会いなどを語ってもらい組合の存在を感じてもらえたらと期待しています。
  Mさんこの方は社会人採用の国際貢献活動枠で入庁しました。どんな国際貢献活動を?と聞くと「はい、JICAのボランティアでガーナに1年とブラジルに4年ほど行っていました。ガーナでは職業訓練施設で手芸を教えたり、熱効率のよい改良かまどの普及や食生活の改善などの活動をしてきました。ブラジルでは日系人のコミュニティで日本語教育をしていました。」
 海外生活では語学がハンディになりそうですがとの問いに、「ガーナでは公用語が英語なのでほとんど英語で意思疎通をしていました。郊外の村に行くと700ほどある現地語にはとても対応できないので現地スタッフと英語を介して手芸を教えていたとのことです。ブラジルでは日本語教育が仕事だったので、ポルトガル語は日常会話程度」と謙遜していました。
 この海外ボランティアの後、一昨年埼玉の県立高校の家庭科の先生をしていたのですが、横浜市に入りたくて採用試験に再チャレンジして合格したのだそうです。「横浜市には帰国後すぐに受けたのですが、その時はダメだったのです。」横浜市に入りたいという初志を貫く力強さも併せ持つ大型新人です。仕事の感想を聞くと「今までの国際貢献活動などに比べて、市の仕事はすべて法律に添って進んでいるのだなーと思いました。」
 公務員を選んだのは「女性が一生働いていくことができる職場と思った。職場に来てからも女性が働くのには良い環境と思っています。先輩たちの努力によるのだと思っています。」
 組合に入った理由を聞くと、「前に埼玉の市役所でアルバイトしていた時に自治労の役員さんにとてもよくしてもらったので、自治労に信頼感をもっていたので、職場の方に誘われてすんなり加入しました。」同期で入っている人少ないですよねと聞くと「はい、なぜ組合に無関心なのか解りませんね。一人では困った時にどうしたらよいか解りません。組合は必要だと思います。」Mさんの素直な信頼感にこたえられる組合(自治労横浜)でありたいと切に思った出会いでした。
 
◆4面
 
自治労神奈川県本部スタディーツアー
カンボジア訪問レポート〜食育を通じた海外交流〜
 

 2月7日〜13日まで、県本部のスタディツアーでカンボジアに行かせていただきました!!
 主には、NGOのシェアによる活動の視察で農村地区を訪問したりしました。
 村に着くとたくさんの子供達が出迎えてくれました。そんな子供達がこのカンボジアではたくさん亡くなってしまうそうです。それも日本では、決して死なないような下痢や感染によって亡くなってしまうという事でした。それは、衛生面での知識がなかったり、病院などが近くにない事が原因しているようでした。そのほか、乳幼児の栄養状態も悪く、栄養失調などで発達にも影響を及ぼしているようです。
 ちょうど村でシェアのスタッフによる離乳食講習会が開かれていて、それを見学する事ができました。一見、貧しいから。食べ物がないから。栄養失調になるのでは…?と思いがちですが、一概にそうではなく、栄養バランスの知識もなく調理法も知らないなどという事があるそうです。
 その上、スナック菓子などはよく食べるなど、知識や教育の土台がない中で、他国から入る進んだ便利な物はすぐに取り入れられてしまい、とてもアンバランスな感じを受けてしまいました。
 そんな中で、若いお母さん達にバランスの良い食事の大切さを絵図やサンプルを使って説明していました。
 それはかなり地道な取り組みで、そういった知識が定着し実践されるまでにはとても時間がかかる事のようでした。日本でも今、食育の大切さをいろんなところで伝えていますが、やはり子供が成長していく過程で食事の大切さをあらためて感じる事ができました。
 食育とは、そんな難しい事ではなく母から子に伝える愛情のようなもので、その大切さを、あえて、そういった知識として伝えていくという意味では、日本もカンボジアも同じなんだな、と感じました。
 今回、初めての海外旅行でしたが、たくさんの刺激を受け、勉強する事ができました。ありがとうございました。
(O)

 
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